漂流教室
これサンデーに載ってたってマジか。
高松翔は、大和小学校の6年生。ある日、翔は母親とケンカをしたまま学校に行き、授業中に激しい地震に襲われる。揺れはすぐに収まったが、学校の外は岩と砂漠だけの荒れ果てた大地になってしまっている。突然の出来事に皆パニックに陥り、発狂した教師は全員亡くなってしまう。やがて荒廃した世界の正体は滅んだ未来の世界だと知った子供達は互いに協力し、大和小学校を拠点とした「国」を築くことを決意する。しかしそんな彼らに容赦なく降りかかる惨たらしい現実。飢餓、内紛、伝染病、そして未知の生物や未来人類たちからの攻撃……。翔らは受け入れ難い現実を一つずつ受け入れながら、凛々しく成長していく。
漂流教室 - Wikipedia
小学生がこえる壁にしてはでかすぎるよ……
楳図かずおがヤバいって噂はいろいろ耳に入ってたけど、噂どおりのクレイジーさだった。
笑っちゃうほど狂気がすごかったり。
みんな必死で「ふるさと」歌ってるとこはどうやったって笑っちゃうよ。
この漫画で一番強烈だったのは、小学生だというのにギスギスが全開なところですかね。
勇敢な主人公
主人公を補佐するヒロイン
超的確な判断力を持つ友人
天才的頭脳を持つ作戦参謀
などなど、王道なキャラクターを中心に話は進んでいくんだけれど。
舞台は小学校で、6年生が下級生をまとめることになるわけですが。
最初はみんな団結して生き抜こうとするものの、
いろいろあって何人か死んだりしていくうちにどんどんギスギスしてきて。
とうとう食料を奪ったり殺し合ったり。
陰惨すぎるっす。
みんなどんどん目つきが悪くなっていくし。
目のまわりが黒くなりすぎ。
話の途中、現代にいる翔のお母さんが出てきて、
そのお母さんの行動が未来の翔たちに影響を及ぼすことがあります。
それがほぼ唯一の希望でした。
それがなければみんなが滅んでいく様子を見てるだけになっちゃって、あまりにも酷すぎるし。
現代にいるお母さんがいろいろやるんだけど、「未来にいる翔のため」なんて誰もわかんないから頭おかしい人みたいに見られちゃって。
それなのに必死で頑張るあたりに母親の愛みたいなのを感じましたね。
それと、話のテンポがめちゃくちゃ速い。
というより、一話一話凝縮されてる。
無駄な所がほとんど無い。
全六巻だったけど、1冊読むのに30分以上かかったからね。
特に文字が多いってわけでもないのに。
1つイベントが終わった後、普通のマンガだと次のイベントまでの繋ぎが入るけど、
その繋ぎがほとんど無いから常に緊張状態でいられて、一気に読めちゃう。
状況が状況ってのもあるけど。
全体的なタッチは、
楳図かずお独特の恐怖感が出てるものの、特別グロい描写があったりするわけではなかったから大丈夫。
……いや、大丈夫ではないかな?
暴力も生々しいし、殺されたりしまくってるから、そういうの苦手は人にはキツイかも。
とりあえず、今の少年サンデーのレベルとは全然違うから気をつけてください。