けないも!とは違う世界線

「笑えば笑うほど無くなるもの、なーんだ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」





「ん〜なんだろう……不安な心とか?」




「なにそれかっこいい」



「え、違うの?」



「なぞなぞなんでかっこよさとかいらないやつです」



「なぞなぞがかっこよくてもいいだろ別に」



「そんななぞなぞある?」



「例えば……



持てば持つほど歩けるようになるものってなーんだ?」



「……健康器具?」



「つまんねーなお前」



「っ……答え何だよ!!」



「守るべきもの」



「UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!」



「なぞなぞなんてこんなだろ!!」



「ハッ、そんなんだったら俺でもできるし!!」



「無理だよセンスないし 健康器具とか言っちゃうし」



「うるせえ!!んーと……



……



……パンはパンでも1つ1ついろんな味を出すパンはどんなパン?」



「パン……かっこいいのかそれ?」



「かっこいいよ!!これをかっこいいと思わない奴は許さないよ!!」



「え、ヒーローみたいな?」



「ん〜……まぁそれに限りなく近いね」



「そういうのあんま詳しくないからな……なんかパンダの戦隊モノみたいなやつ?」



「そんな無理やりの答えじゃねーよ!!」



「……あ〜わかんない、降参! 答えは?」



「サラリーパン」



「やかましいわ!」











「笑えば笑うほど無くなるもの、なーんだ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」





「てめーの信用」



「……そんなに軽い奴に見えるかな?」



「そういうクイズじゃないのか?ブラックジョークみたいな?」



「なぞなぞなんで黒さとかいらないやつです」



「なぞなぞにブラックなのがあってもいいだろ別に」



「そんななぞなぞ子供に出せないだろ」



「子供のうちからそういうのも知っておくべきだろ 例えば……」

「誰も出せとか言ってないけど」



「編んでも編んでも完成しないしすぐ崩れる糸ってどんな糸?」



「糸?えっと、ブラックだから……黒いマフラー」



「」



「……そういうことじゃないのはわかってますごめんなさい」



「ちゃんと頭を使え」



「えー、もっと暗い感じ……、超下手糞な奴が編んでるマフラー!」



「やっぱり悪口も頭悪いんだな」



「……いーんだよ!俺はこれで!!答えは!?」



「クラスメイト」



「……やっぱ信用されてないんですかねぼく」



「だからなぞなぞの話だって 気にしすぎだ」



「てゆーか!そんな漠然とした答えでいいのかよ!!」



「漠然と……というか、風刺が効いてるというか」



「そんなフワッとしたなぞなぞなら俺でもできるもんね!!」



「無理だ」



「キッパリと!! ちょっと待ってろよ……



……



……太っている人がよく食後に出されるパンってなーんだ?」



「……う〜ん……と、一応聞いておくけど、答えはちゃんとブラックな感じなんだよな?」



「……あそっか」

「え?」

「い、いや!大丈夫大丈夫!」



「……1つ答えが思いついてるんだけどさ」



「それは間違いだ」



「…………」



「それは……どうせ普通の答えだろ……」



「……その『太っている人』っていうのでもう黒さを出したつもりだったんだろ」



「……あーーーーーーーーもう!!!!じゃあその答え言ってみろよ!!!!」



「……お腹」



「パンパンwwwwwwwwwwww」



「やかましいわ!!」
























「笑えば笑うほど無くなるもの、なーんだ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」





「静かで心地いい空間」




「うるせぇってか 悪かったな」



「てゆーかなに?その意味深なやつ?哲学サークルでやってろよ」



「なぞなぞなんで深さとかいらないやつです」



「なぞなぞが深くてもいいじゃん別に」



「そんななぞなぞないだろ」



「あるよ!えーっとね……



ある男が毎朝仕事に向かう途中、必ずすれ違う人がいました。

ところがある日を境に、その人とすれ違うことは一切無くなりました。

男はその事に気づいた時、悲しむどころか少し嬉しそうな顔をしました。

男は仕事を変えたわけでも、家を出る時間を変えたわけでもありません。



さて、何故でしょう?」



「……ヒント少ねぇよ!!」



「えー?心の澄んだ人ならすぐわかると思うけど?」



「……しんだ!!」



「……いや、男は嬉しそうな顔をしたって言ったでしょ?」



「わるいやつだった!!」



「……あたまわるい」



「うっせーよ!!こんなんわかる奴いねーだろ!!答えは!?」



「男はその人と結婚したから」



「………………ひっかけかよ!!」



「ひっかけじゃないよ」



「なんだその屁理屈みたいななぞなぞ!!ずるいだろ!!」



「なにいってんの キレイな話じゃん」



「ハッ!そんなレベルのなら俺にでもできるもんね!!!!」



「無理だよあたまわるいし 性格もひねくれてるし」



「ひねくれてねーし!!えっと……



……



……男が、パンを食べてました。

この男は、パン派でしょうか?ごはん派でしょうか?」



「……ヒント少ないよ!!!!」



「うるせえ!!答えてみろ!!」



「こんなの推理もなにも……まぁでもパン派かな?あんたあたまわるいし」



「あたまわるいのと問題は関係無いだろ!!」



「いや、あんたじゃどうせ裏をかいてごはん派〜みたいなのもできないだろうと思って」



「フン!まぁ何を言おうと答えを操れるのは俺だけだがな!!」



「……さては私が答えたのと逆のやつを答えにしようとしてるでしょ?」



「………………………………」



「私は答えるのを放棄する!!さあ!!答えは!?」





「………………わかんないけど、僕はパン派!!!!」



「やかましいわ!!」














――――――――











「……で、答えは?」



「え?」



「なぞなぞ出したのおまえだろ」



「あ、そっかそういえば」



「みんなそれっぽい答え出したのにねー」



「俺らの答え以上にしっくりくる答えがあるってことでいいんだよな?」



「……実はさ、この問題妹に出されたんだよね で、俺じゃ答えわかんないからみんなに出してみたんだけど……」



「えぇ?じゃあお前も答え知らないのかよ」



「じゃあこの中に答えあるんじゃない?妹さんに聞いてくれば?」



「ダメなの!この問題に5万円賭けてんだよ!!答えるチャンスは1回なんだよ!!!」



「お前妹と何してんの」



「『なぞなぞ出してみろよwwww俺が当てたら5万もらうからなwwwwww』って言っただけなんだけどさ……『じゃあ当てられなかったら私が5万ね』とか言って、こっちが返答する前に問題出してきてさ……しかもこんな難しいなぞなぞが来ると思わないじゃん?……」



「軽いし」

「ダサいし」

「……黒いな、妹」



「どうすんだよ今5万も持ってねえよ……土下座すれば許してくれるかな?……妹に土下座だってwwうふwwwうふふwwww」





「あ、笑いながらなんか無くしてる……」











――――――――――――











「よかったwwww土下座したら許してくれたwwwwwwみんなありがとうwwwwwwwww」



「ホントにしてきたんだ」



「お前……」



「あいつの気が変わったら困るから、ちょっと出てくるわwwwwwwwwじゃあねwwwwwwwwwwww」





「……長男ってどこもあんななのか?」



「それはない」



「……って、答えは何だったんだろう?」



「あぁ、結局聞けなかったな まああの様子じゃそんな事どうでもいいって感じだったな……」







――――――――――――――







「……あれ、あいつは?」



「あ!どうもどうも〜♪」



「って、そのお金は?」



「あいつに渡しにきたんだけど……」



「え!?なんで?なぞなぞは君の勝ちだったんじゃ?」



「みなさんなぞなぞの話聞いてたんですか?」



「話を聞いたというか、同じ問題を出された」



「なんだ……じゃああいつが答えたんじゃないじゃん……」



「でも、結局答えは出なかったから土下座しに行ったって……」



「……あ〜あれそういう意味だったんだ……」



「まぁ兄貴に土下座される経験もないだろうし、そりゃ戸惑うわな」



「あいつ私の部屋に来るなりヘラヘラしながら土下座してきてさ、なぞなぞの答えを全身で表してたのかと思ってビックリしちゃった」



「じゃあ、なぞなぞの答えって……」



「プライド」



「カッコいい……!」

「かわいい!!……じゃなくて!深い!!」

「……黒いな、妹」



「いつまでも土下座してるんで「もういいから!」って言ってお金渡してあげようかと思ったら、「ありがとうございます!!」とか言ってとび出して行っちゃった」



「ホントだプライドの欠片もない」



「まぁそういうわけだからその金はあんな奴に渡す必要ないぞ」



「そうみたいですね ありがとうございますみなさん」



「渡さなくていいどころか、5万貰っちゃえばいいじゃん!」



「そうだよ!むしろ貰ってやらないと兄貴の尊厳はずっとあんなだよ?」



「そうですね……でもどーせあいつ金持ってないだろうし……」



「よくわかっていらっしゃる」





「おいおい、誰が金持ってないだって?」



「うわ出た!クズ!」



「誰がクズだ!!!」



「……もしかしてどっかにお金隠してるの?」



「隠してるなんて人聞きの悪い 貯めてるんだよ!」



「じゃあ金あんじゃん いくら?」



「1万ちょっと……」



「やっぱそんなもんか……」



「……を、今お馬さんが8万円にしてくれました!!」



「やっぱクズだ!!!!」



「それならお金出せるよね!じゃあ約束通り5万円ちょうだい!」



「え?それはもう無かったことに……」



「いろいろあって、やっぱもらえることになったの!!」



『なったの!!』って……お兄ちゃん聞いてないよ」



「まぁお前が持ちかけた話だし、今金あるんだし、あげてもいいんじゃないの?」



「やだね!!これは俺の金だ!!賭けの話もさっきので無くなったんだ!!」



「……」



「……それならもう1回同じ賭けをしない?それにこんどはそっちが問題出していいよ?」



「え?こっちが問題出していいの?じゃあ余裕じゃん!!やるやる!!!!」



「…………」


「1回でも間違えたら5万だからな!!じゃあえっと……



……



……パンパンパンパンパンパン パンパンパンパン このお菓子なーんだ?」



「不自然な空白があるな」



「空白ってなんだ」



「思ったけどなんでパン縛りなの」



「さあ!答えられるのは1回だけだ!!」



「蒸しパン」



「えっ」



「あっ」



「蒸しパン」



「……もうちょっと遊んでやってもいいんじゃない?」



「でもめんどくさいし……」



「おつかれさま〜 はい早く5万出してほら」



「……ブ、ブッブー!!wwwwwwwwwww」



「……は?」



「間違いだってことだよwwwwww5万はやらねぇぞ!!」



「ここまで来るともう……」



「諦めなってー」



「この答えはもう誤魔化しようが無いしな」



「違うもんは違うんだよ!!」





「じゃあホントの答えはなんなんだよ」






「え、えーと……お菓子、パンパン……お菓子で……あっ!!!!ほらきた!!!!!!」



「なによ!!?」







「ぱ、ぱんじゅうwwwwww」





「やかましいわ!!」